丸メッシュ型 |
このあいだ僕と元Bむすの星名一郎さんとでパンの型の話をした。 いろいろと在るなかでこの新考社の丸形のメッシュ型が、 とても良くできているという話になった。 0.6mm厚のパンチング鉄板にアルミメッキを施した、 アルタイトという加工で耐久性を確保しているようだ。 厚地のパンチングメタルシートを上手いこと円筒形に加工して、 小さくて正確なスポット溶接によって全体を形成している。 明らかに職人の手仕事だ。 型を閉じるロックは、 線材をちょうど良いテンションに曲げ加工している。 それが閉めたときの精度と噛み合わせの良さに繋がっているのだ。 作り込みも秀逸だが使い勝手も良い。 まずメッシュ型で焼くことによって、 焼成時に火が通りやすく、 生地の内部に水分を閉じ込めながら、 中心までしっかりと焼けるということ。 そして合わせ型の噛み合わせが良いので、 パーティングラインが出来にくく、 出来上がりの綺麗さに差が出るのだ。 日本も段々こういったものが作られなくなってくるのだろう。 もっと安い型でいいじゃないかという声もある。 でもこういことができるからこそ日本の職人ワークが活きてくるし、 その気配りが最高のアウトプットへと繋がってゆくと思う。 |
by moni_jackson
| 2011-05-25 21:47
| *Miscellaneous
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